狂言で鏡についてのお話があります。鏡を知らない人が、初めて鏡を見たらどうなる?
こんな素朴な疑問から生まれたのが「鏡男(かがみおとこ)」です。
訴訟事があって長らく都に滞在していた男。
やっと帰国の運びとなり、故郷に残してきた妻へ、何か土産になる物はないかと街道を訪ね歩きます。
通りがかりの道具屋で見慣れぬ物を目にした男は、「女性ならば誰しもが持っているべき物」という道具屋の言葉に、その用途も知らず鏡を買い求めます。
男は道中、鏡を見て驚きながらも色々試してみるうち、ようやく自分の顔が映っているのだと理解します。ですが鏡というものを知らぬ妻は、映った自分の姿を見て夫が都でなじみになった女を連れて帰ったと思って怒ります。そこから夫婦のおかしな喧嘩が始まる。そんなお話しです。
鏡を知っている私達からすると、初めて鏡に出会った人のとまどいの表情や感情はとても興味深く新鮮です。ふと、自分が初めて鏡を認識した時はどんな感じだったのだろうと考えてしまいます。
機会があればぜひご覧になってみてください。
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